ナツメ

日々穏やかに過ごすための精神的安定というのは漢方薬の効果として私が大いに期待するもので、実はこれまでにいくつかの市販薬を試しに飲んでみたことがあるが、これぞという処方にはまだ巡り合っていない。そして今回新たに試してみようと思ったのが甘麦大棗湯である。常日頃から甘い食品を好む私にはピッタリの処方なのではないかと思われた。

しかし甘麦大棗湯はあまりメジャーな処方ではないため、市販薬を取り扱っているメーカーがほとんどない。そこで私はこう考えた。

甘麦大棗湯の構成生薬は甘草、小麦、大棗の3つ。そのうち甘草について、その脾胃を補う働きは大棗でカバーできるのではないか、また偽アルドステロン症の副作用も心配であるので、今回飲むのはやめておこう。小麦はとりあえず小麦粉でいいんじゃなかろうか。なので必要なのは大棗=ナツメだけだ。

ということで、成城石井とカルディでドライフルーツのナツメを買ってきた。成城石井のほうが150g(10粒)で260円、カルディは120g(8粒)で198円。どちらも1粒15gで25円くらい。

中国には「1日3粒のナツメを食べると老いない」という言葉があるんだそう。3粒だと中途半端に余るので1日2粒ずつ、しばらく食べてみてその効果のほどを検証したい。