自分のお給料は自分で稼ぐ

ドラッグストアでは、薬剤師は薬剤師だというだけの理由で、登録販売者や無資格のスタッフよりも高いお給料をもらっている。だから、その分は自分で稼がなければ申し訳が立たないと、いつも考えていた。

例えば、風邪薬をお探しのお客様が商品A(売価1200円・原価900円=粗利300円)を手にして迷っているふうだったとする。そこへお声がけして、商品B(売価1000円・原価300円=粗利700円)に切り替えられたとする。すると、私はその1回の声かけで400円の仕事をしたといえる。さらに、トローチやドリンク剤だとかを一緒に販売できれば、その分だけその仕事の価値が上がる。

1回の接客で平均して500円の利益が上げられるとすると、薬剤師の時給は大体2000円なので、1時間に4回の接客をすればいい。

という具合に計算しながら仕事をしていた。数字ばかりにこだわることがいいとは思わないけれど、数字が上げられない薬剤師は売場にいてはいけないと思う。