薬局薬剤師の私がなぜWeb校正の仕事を始めたのか

その日も私はいつものように薬局の仕事の一つとして調剤録のチェックをしていた。処方せんを左に、調剤録をその右に置き、シャープペンシルの先で文字を辿りながら両者の内容に間違いがないかを確認していく。患者氏名、生年月日、保険情報、処方内容、と順に照らし合わせていくうちに、ひょっとして本の校正ってこんな感じなのかなと、ふと思った。

帰宅後にネットで調べて、校正の通信講座があると知ったので即申し込んだ。ほどなくして教材が届き、実際に取り組んでみた。校正は面白かった。もともと本を読むのが好きな私には合っていたのだろう。そして、思った通り調剤録のチェックは引き合わせ校正によく似ていた。

そんなこんなで講座を修了し、その流れで検定を受け、ちょうどそのタイミングで募集していたWeb校正者向けのオンラインサロンに入会し、そこで教わったやり方でクラウドソーシングサービスに登録して、細々とではあるが仕事がもらえるようになった。こうして薬局の仕事はWeb校正の仕事につながったのである。